私たち人間は無意識に呼吸をしていますよね。
今日は呼吸はしないぞ!
なんて人はいないと思います。
そんな呼吸ですが、1日になんと、2万回以上繰り返しているってご存じでしたか?
ご存じだと思いますが、
呼吸をすることにより人間は酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出します。
酸素がなければ、人間は死んでしまうからです。
それだけこの呼吸は大事ということです。
もし、あなたが呼吸がうまくできておらず、
一回の呼吸で本来100%吸えるのが、
70%しか吸えなかったらどうでしょうか?
想像しただけでも苦しいですよね。
ただ、現代人は残念ながら呼吸が非常に苦手なんです。
あなたも
なんてことはありませんか?
もし一つでも当てはまれば、
あなたは上手に呼吸ができていないかもしれませんね。
前述した通り呼吸は、酸素と二酸化炭素を出し入れしています。
この呼吸で得た酸素は全身の隅々まで運ばれて
37兆個もある細胞の栄養分となるのです。
使い終わった酸素は、体の中で分解されて
最終的に二酸化炭素と水になります。
そして、二酸化炭素は肺から、
水はおしっことして排出されるのです。
このメカニズムうまくいかなければ、
細胞でエネルギーを効率良く作ることができず、
身体が疲れてしまいます。
身体にはエネルギーを作るための発電所があり、
といった3種類があります。
細かい話は抜きにして、酸素がなければ解糖系でしか発電できないということです。
イメージとしてはずっと無酸素運動をしているようなものですね。
それでは疲れてしまうのも当然ですよね。
呼吸には主に、通常の安静時に行う呼吸と深呼吸のような努力性の呼吸があります。
そのため、意識していない中で行われる呼吸は安静時呼吸ということです。
では、安静時呼吸ではどこの筋肉を使っているのでしょうか?
① 横隔膜
最も代表的な呼吸筋であり、
横隔膜は膜と言われていますが、れっきとした筋肉になります。
この横隔膜が上下運動を繰り返すことで、肺の中の圧力が変化し空気の出し入れが可能になっているのです。
そのため、呼吸がうまくできないことの大きな理由として、この横隔膜の動きが悪いことが一つ考えられます。
現代人はデスクワークやスマホなどにより頭部が前方に落ちており、丸まった猫背のような姿勢の方が非常に多いですよね。
丸まった姿勢では骨盤と肋骨の隙間が潰れてしまうため、結果として横隔膜がうまく広がれなくなってしまい横隔膜は十分な収縮・弛緩が行われず硬くなっていくのです。
② 骨盤底筋
続いては骨盤底筋です。
産後の方は聞いたことがあるかもしれませんが、
骨盤の下側を支えてくれている筋肉になります。
実はこの骨盤底筋は、
横隔膜と連動して、横隔膜が下がると一緒に下がり
上がると一緒に上がるような構造になっています。
そのため、骨盤底筋が硬ければ、
横隔膜は十分に下がることができず、
緩んでいれば十分な反発力を得ることができないため、
呼吸がうまくできなくなってしまうのです。
Conable B 著:音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと,誠信書房,2001より引用
呼吸には腹筋群や頚部筋群などが働くことはもちろん重要ですが、それ以上に大切なことは、横隔膜や骨盤底筋などのインナーマッスルが適切に働いているかです。
当院にご来院いただく産後のママやデスクワーカーの方はインナーマッスルの低下が特に目立ちます。インナーマッスルを鍛えるためにはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
院長 荒井 俊輔
業界歴10年、述べ3万人以上の治療実績を積んできました。姿勢の悪さや誤った身体の使い方は、身体の痛みだけでなくあらゆる病気の元となります。当院独自のつむゆうメソッドでいち早くその問題から解放され、笑顔あふれる毎日を取り戻しましょう!